みなさんは、「クリスマスと言えば?」と聞かれたら何を思い浮かべるでしょうか?
サンタクロース、プレゼント、ソリ、トナカイ、クリスマスツリー、などなど…
逆を言えば、これらのワードやイラスト、写真を見ると、クリスマスを連想してしまいますよね?
Googleの画像検索で「クリスマスキャンペーン」と検索すると、このようにほとんどの企業のクリスマスキャンペーンが似たようなデザインになっていることに、すぐに気づくと思います。
このように、デザインだけで、言葉が無くても顧客にどのようなものなのかを伝える事が可能なのです。
今回は、多くの企業で採用されているクリスマスキャンペーンを例にとって、色の重要性について解説していきたいと思います。
トラストフォーマットにおける色についての基本的な解説は、過去に以下の記事でご紹介しています。
目次
1.企業のクリスマスキャンペーンで共通しているものは何?
・KFC
/
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・コカ・コーラ×マクドナルド
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・スターバックス
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世界的な企業のクリスマスキャンペーンを並べてみると、見た目ですぐにクリスマスのキャンペーンであることが伝わってきます。
共通している点として特徴的なのが、やはりその配色です。
クリスマスカラーと呼ばれる定番の色は、赤・緑・白・金です。
実は、それぞれにちゃんと由来があるのですが、ここではさらっとご紹介して、より詳しく、WEBデザインの観点から分析してみましょう。
2.定番のクリスマスカラーの由来
赤:イエス・キリストが十字架の上で流した血の色とされている。キリスト教の象徴。
緑:リースやモミの木など、生命力のある木々の葉の色。生命力の象徴。
白:真っ白な雪の色。純潔さや清らかな心の象徴。
金:ツリーのてっぺんにある黄色い星や、夜空に輝く金色の星をイメージさせる色。高貴さや希望の象徴。
このほかにも、青やシルバーなど、クリスマスの時期に使用されることのある色はありますが、主に上記の4つが定番と言われています。
3.Webデザインの視点で見るクリスマスカラー
・赤と緑
補色の関係。お互いに引き立て合う、相性のいい色。
赤と緑といっても、それぞれの明度や彩度を変えるといくつものパターンを作ることができます。
少し暗めの色使いにすることで、サンタクロースがやって来る夜の落ち着いた時間帯を連想させ、大人のデザインを演出することができます。
・白
白はどんな色とも相性が良く、ハッキリした色同士の組み合わせの中でバランスをとってくれます。
特に赤との組み合わせはとてもよく見られます。サンタクロースの衣装がまさしく赤と白ですよね。
・金
金が入るだけで一気にゴージャス感が出て、特別な日を連想させてくれます。
特に白と組み合わせたときには、高級感があふれています。
このように、色にはそれぞれにイメージや、デザインをする上での役割があります。
突然ですが、下の2つの画像を比べてみましょう。
どちらの画像も、全く同じマクドナルドのキャンペーンの広告です。月に1度程度の頻度で実施されているキャンペーンですが、クリスマスの時期になるとデザインが少し変更されています。
例えば、赤い背景は同じでも、クリスマスのデザインでは、全体的に暗い色使いでグラデーションがかかっています。「30%OFF」の文字は赤から黒に変更され、強調されるようになっています。
そこに、白い雪の結晶がちりばめられ、文字も白で統一されていますね。
余計な色は使わずに、赤・白をベースに、引き締める黒を入れて、タレントさんの服の黄色がさし色になっています。
とても考えられたデザインですよね。さすがは世界のマクドナルド、といった感じです。
このように、色の持つイメージを利用すれば、年に何度も実施されているキャンペーンであっても、あたかもクリスマス限定商品であるように印象付けることが可能になる、というとてもいい例です。
4.限定感は大切?
では、企業がこれでもかと演出している「クリスマス感」はなぜ必要なのでしょうか?
それは、「限定感」や「特別感」は人を消費行動に走らせる感情の一つだからです。
みなさんも、普段はあまり気にしていない商品でも、「期間限定」や「今だけ半額」などの言葉を見ると、「今買わないと!」と思ってしまった経験はありませんか?
今買わないと損をしてしまう。という心理を突いたマーケティングの手法です。
特にクリスマスは、1年の中でも「大切な人へプレゼントを贈る」機会としても大きなイベントなので、限定感と特別感の演出は必須となってきます。
5.あなたのサイトで活かす方法
前の章で紹介した通り、同じ商品やキャンペーンの内容であっても、画像などで限定感を演出することで、消費者の消費行動を促すことが可能です。
画像を変えるだけで売り上げが上がるのであれば、やらない手はないですよね?
ただし、注意すべきなのは、同じようなデザインのなかで埋もれてしまわないようにする、という事です。
トラストフォーマットの手法を取り入れる際に重要なのが「あなたの顧客が信頼しているフォーマット」を分析することです。
あなたの顧客が、どのサイトで商品を購入することが多いのかを分析してみましょう。そこで得られた結果によって、参考にすべき対象が変わってきます。
使用しているフォントや画像の大きさ、商品の配置など、参考にすべき点はいくつもありますが、一番マネしやすいのは配色です。
例えば、今回はクリスマスカラーの定番として赤・緑・白・金を取り上げてきましたが、今年(2021年)のAmazonのクリスマスギフト特集は、全面的に青を基調としたデザインになっています。
青は赤と対照的なイメージですが、白やシルバーとの相性が良く、雪の夜の静けさをイメージを演出する色として、近年クリスマスの時期に使用されることが増えてきています。
また、青色発光ダイオードの発明により、イルミネーションも青色を使用しているものをよく目にするようになりました。これらの要因もあり、クリスマスカラーとしての地位を確立しつつある色なのです。
赤や緑を使用したサイトがたくさん並ぶ中で、青色のページが一層目を引くことでしょう。
あなたの顧客がAmazonをよく利用しているのであれば、あなたのサイトや、ECサイトでの商品の画像を青色を基調としたデザインに変更してみる。
その結果を踏まえて、今後もAmazonを参考にしていくかどうかを検討する。この繰り返しです。
6.まとめ
今回は、クリスマスキャンペーンを例にとって、色の重要性について解説してきました。
・言葉が無くても、配色などのデザインだけで伝わる
・色が持つイメージをうまく利用することが大切
・限定感や特別感を演出しよう
・あなたの顧客が良く利用しているサイトのデザインをマネしてみよう
季節限定のキャンペーンだけでなく、年間を通して何度もテストを繰り返していくことが大切ですが、クリスマスなどの大きなイベントの時には効果の違いが分かりやすくなるでしょう。
効果が出やすい大きなイベントの前に参考にすべきサイトを絞り込んでおき、最大の効果を引き出すのが理想ですので、是非試してみてください。
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