待ち合わせまでのふとした瞬間、通勤途中の電車内、お昼休憩時など、手元にスマホがあるとついつい目にしてしまうのがInstagramやTwitterといったSNS投稿の数々という方も多いのではないでしょうか。
ふとしたスキマ時間に見たInstagramで、
・百均で買うべき”神アイテム”お掃除グッズ編!
・スリコで見かけたら即ゲット!売切れ続出アイテム5選
などの情報を見かけたあなた。
・どれも便利そう
・わかりやすく使い方も説明されている
・掃除前と掃除後のビフォー/アフターもしっかり載っている
そして週末にふと立ち寄った百均で、”神アイテム”の例のお掃除グッズに遭遇します。そんな時、あなたはついつい、その”神アイテム”を手にしてしまうのです。
1. リアルが売れる時代
お金をかけてCM女王として有名な芸能人を起用した広告よりも、かわいい動物を登場させたCMよりも、今や素人のSNS投稿の方が信頼される時代になりました。
大手企業も新商品を素人に食べてもらい、ハッシュタグ(#)と共に、その感想をつぶやいてもらったり、子供たちが美味しそうに新商品を食べている家族団らんの様子をママに撮ってもらい、SNS発信してもらったりetc…この、広告予算が大幅にセーブできて、なおかつ信頼性が上がるという一石二鳥の仕組みを意識しない手はありません。
「お金をかけて追及した美しさ」「加工された写真」が信頼された時代から、素人が撮った素人目線の素朴な写真が信頼される時代に変化した結果、顧客にリアルを拡散してもらう広告戦略へと変わっていったと言えるでしょう。
2. なぜ素人が信頼できるのか?
その背景には、SNSの発達により
・消費者がダマされにくくなくなった
・消費者の目が肥えた
という大きな理由があります。
プロのカメラマンによる加工済みの美しい写真よりも、ユーチューバーやインスタグラマー、ティックトッカーの作るリアルな動画や写真の方が抜群に信頼性が高いのです。
ファッションの最先端フランスでは、修正された写真には必ず「加工された写真」と追記する義務がある、という法律も誕生しました。それだけ”嘘”は、通用しなくなっているのです。
3. 素人の目が肥えた→もうダマされない
もちろん、ダサくてイケてないサイトよりも、美しいサイトの方が良いという意見も正論としてあるでしょう。ただし、顧客目線に立って重要視しなければならなのは、「美しさ」ではなく、「その先に、自分が使ってみて使いやすいか?」「私に似合うのか?」といった個人的な心配事項や欲求をリアルに解消してあげることなのです。
もしあなたが、女性向けのファッション系ECサイトを運営していたとしたら、スリムなモデルさんを起用するよりも、顧客ターゲット層に近い素人(社員さんなど)が、
・使っている
・着ている
・コーディネートしている
写真や動画を売り上げボタンの横に設置した方が、はるかに売り上げはアップするでしょう。
参考例:TOKYO REAL CLOTHES 大人世代リアルクローズ
SNSの普及により、今の時代の信頼性は、見た目の美しさだけでは語りきれなくなったと言えるでしょう。実際に素人が使っているリアルを載せて「いいね!」「私も使いたい!」「私でも着られそう!」など、顧客ターゲットから信頼と共感を寄せてもらうことが、現時点では何よりも大切なのです。顧客がいま最も信頼しているのは、リアルの世界。お金を掛けて美しさを全面に出して勝ち残る時代はもう終わったのです。
4. まとめ
素人のリアルを映し出すSNSの力が優勢である現時点では、リアルを拡散する方が戦略的にも、数値的にも結果を出しやすい状況といえます。ただし、その信頼は流動的であり、いつまでもそうであるとは限りません。流行廃りや時代を鵜呑みにするのではなく、コンバージョンを計測し続けること、数字ありきのサイト運営をすることが、あなたのサイトの売り上げアップにつながるのです。
信頼の移り変わりとコンバージョン計測については、以下のブログでも詳しく知ることができます。
https://trustformat.gr.jp/blog/20211125-2/
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どんな感じかな?と気になる方は、以下からどうぞ!