皆さんはトラストフォーマットという言葉を聞いたことがありますか?
フォーマット=書式・体裁
このように訳してみると、何となく想像がつくかと思います。
トラストフォーマットとは、簡単に言ってしまえば、「信頼される書式・体裁」です。
ではどんな風に信頼されるの?どうすれば信頼してもらえるの?誰に信頼されたいの?
ここが最も大切なポイントになります。
それでは早速、トラストフォーマットについての概要をご説明していきましょう。
目次
売れるデザインのポイント
Webサイトの制作や改善をしている方であれば、今までにたくさんの参考書や教室などで「こうすれば売れる!」といった、いわゆる”王道”と言われるデザインについて聞いたことがある方が多いと思います。
・緑のボタンがいい
・テキストリンクがいい
・新聞風のバナーがいい
・YESとNOのボタンが良い
などなど…
もちろん、これらのデザインを採用することで、一定の売り上げは見込めると思います。
ですが、顧客にとっては、どのサイトも同じようなデザインばかりで見飽きてしまう、どのサイトやショップを利用することが最も安全で、信頼に値するのかわからなくなる。そんな懸念が常にあるのです。
ここで1つ事例を挙げてみましょう。
トラストフォーマットの事例

① 募金を促す一般的なDM

② 手紙形式で募金を募るDM
出典:ダイアモンドオンライン「買いたくさせるWEBサイト文章術」
こちらは、サイトのデザインではなくDMの例になりますが、2つのデザインはどちらもクレジット会員向けに、戦地への募金を募る内容となっています。
①は一般的なDMのデザイン。美しく、見やすく、まとまった印象になっていますね。
②は戦地からの手紙のようなデザイン。華美な装飾は一切なく、差出人の名前も出して淡々と戦地の現状などを伝えています。
この2つのどちらが、より多くの募金を集めることができたと思いますか?
答えは、②の、手紙のデザインです。
なんと、①に比べて②のデザインのDMの方が、約10倍もの募金を集めることに成功しました。
その理由はいくつかありますが、その内容については別の投稿に譲るとして、ここでは最も重要なポイントお伝えします。
それは、「ターゲット層を分析し、そのターゲット層に最も響くデザインで、最も響くメッセージを届けること」。
上記のケースでは、きれいに飾り付けられたDMよりも、手紙風の、臨場感のあるメッセージの方が、ターゲット層の信頼を得ることができたため、募金という行動を促すことに成功したのです。
トラストフォーマットとは
では、すべてのターゲット層に対して手紙形式のデザインが響くのでしょうか。
答えはNO。
上記の募金DMの例では、ターゲット層が裕福でお金に余裕のあるクレジット会員でした。
新聞や手紙といった長い文章に慣れていない現代の若い世代がターゲットの場合は、手紙形式だと最後まで読んでもらえないかもしれません。 また、どの企業も手紙形式に変えたとしたら、顧客は次第に手紙形式のダイレクトメールを読まなくなるかもしれません。
トラストフォーマットとは、ただ一般的に「信頼される書式・体裁」ではなく、
「あなたの顧客に信頼される書式・体裁」なのです。
そして、あなたの顧客にとって信頼できる書式・体裁というのは、時代の変化とともに刻一刻と変わっていくものなのです。
だからこそ、継続して売り上げを伸ばしていきたい、と考えたときには、あなたの顧客が今最も信頼しているのはどんなデザインなのかを、常に分析し続けることがとても重要なのです。
では、どうやって顧客の信頼するデザインを見つけ出せばいいのか。
今後の投稿で少しずつ紐解いていきたいと思っています。
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